機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

2021-01-01から1年間の記事一覧

言いたいこと

言いたいことがあり過ぎるときに 言いたいことを全部言ったら、 大抵いいことにはならない。

掌3

いい加減、練習するのも飽きた。 遠慮なく音を出せる空間があったら すぐにでも録音してみたいと思うんだけど、 けど家ではデカい音で弾くのも歌うのも無理で、 そうするとスタジオとかカラオケボックスとかに行くしかなくなるのだけど、 そういう場所になか…

不吉な音

数日間、雨は絶え間なく降り続いた。 屋根に激しく打ち付けるその音は心をざわつかせた。 これほど雨音が不吉に聞こえたことはなかった。 昨日は雨が止んだ。 数日ぶりに聞こえる蝉や蛙や虫の鳴き声に、ほっとする自分がいた。 それも束の間、今日以降の週間…

声を上げよう

いや、何も話しては駄目だ。 肩を組もう。 いや、近寄っては駄目だ。 乾杯しよう。 いや、呑んでは駄目だ。 リアルには団結できる場所はない。 多勢は憮然としている。

imagine for 08.06

一分間ほど目を閉じて、想像する。 今この瞬間、もしも爆弾が落ちて、 強烈な熱線と閃光、爆風によって、 周りの人たちや大事な人たちが、 焼けたり潰れたり吹き飛んだりして、 死んでいく様を。 だけど、想像しようとしても追い付かない。 そんな凄惨な光景…

思念の渦に浮かぶ舟

組織という舟が、渦に呑まれてる。 色んな人が自分の事を棚に上げて、 ある人には同調して、 ある人には悪く言ったりする。 伝聞は鵜呑みにはできない。 フィルターかかりまくって、どれが本当のことやら分かりゃしない。 それでも判断する必要がある。 判断…

この十日ほどの間に

梅雨が開けて、突然夏が来た。 灰色だった空は鮮明な青色に変わった。 その青を塞ぐように山の向こうには巨大な入道雲が現れた。 自転車に乗る前に日焼け止めを塗っても汗で流れてしまって、肌は茶色になった。 蝉たちは朝からそこら中で合唱を始めた。 会社…

心配なこと

父が明日、入院する。 入院期間中に店を閉めていたら地域の人に 心配されるので、店は開けておくらしい。 とりあえず母が留守番をするらしい。 母は車が運転できないから入院の際はタクシーで病院に行くつもりだったらしいけど、 仲の良いご近所のミヤサコさ…

トイストーリー4

正直こんなに大人向けのテーマをトイストーリーでやるとは思わなかった。 大人としての「自立」を謳ってるように受け取れて、だけどそれってわざわざオモチャで表現することかな、と見ながら考えた。 ただラストまで行ったとき、3のときには触れられなかった…

路地をゆけ

自転車だからこそ行ける道がある。 狭ければ狭いほど行かなければならない。 横幅1メートル以内なら尚良い。 坂道を恐れてはいけない。 行き止まりを恐れてはいけない。 砂利道は避けなければならない。 スピードは出してはならない。 攻めるのは帰宅時でな…

セブンイレブンのウインドウガラスの上

ツバメの巣の中にいた小さい奴らは もうずいぶん大きくなって、 狭そうに丸々と太った体を くっつけ合っていた。 もう少しで巣立ちの時期。 せっせと餌を運ぶ親鳥はえらいな。 このまま無事に飛び立つように。

幻想的な空

道の向こうの視界の先に薄紫色の空があって、 そこに山とビルの外形に沿った形の 真っ黒い切り絵が貼り付いてる。 空の一部に光の亀裂が入って、 その裂け目から月がゆっくりと、 雲を散らしながら顔を出す。 ああ綺麗だなあ、と思うんだけど。 だけど、湿気…

裏を知れ

同じ場所にいるだけでは、裏側は見えない。 裏側を見るには、わざわざ回り込まないといけない。 そのときに右から回り込むか、左から回り込むかによっても見え方は変わるんだ。 だから裏側は、一度見ただけじゃわからない。 一度見ただけでわかった気になっ…

広島の街の下

まだまだたくさんの戦争の遺品が埋まってる。 遠い遠い過去の話のように思えるけど、 突然事実を突き付けられるような気持ちになる。 ほんとにこの場所で起こったことなんだぞ、 わかっているのか、と。

判断材料

世の中のほとんどの事が、 好きか嫌いか、 という超主観で決まるんだ。 数値化したところで、 好きか嫌いか、にはかなわない。

道路脇に、ダンジョンの入り口

幅は大人一人分ほど。 たぶん階段を降りた先には 広大な地下世界が広がってる。 そこにはきっと大冒険が待っているに違いない。 でも残念ながら、装備品は 「ワークマン のふく」だけだ。 「やくそう」を手に入れたら挑戦してみよう。

スパイラル

あれこれと色んなことを考えているうちに あれもこれもと色んなことが溢れてきて、 気がつけば日付を回ってしまった。 胸のあたりにつっかえた言葉は、 明日ハイボールで流し込んでしまおう。

太陽は大変

太陽は朝になると、日本に来てくれるの。 日が暮れると、今度は外国のところに行くんよ。 だから太陽は大変だよね。

クリスは死ななければならなかったのか

スタンドバイミー。 久々に見た。 たぶん見たのは高校以来。 あの頃は少年の冒険物語として見ていたけど、 今は完全におじさんと化したゴーディの視点で見てしまう。 打算なしで成立する友情は、昔は確かにあったなと。 で、どちらの視点から見てもクリスは…

掌2

鼻の調子が良くない。 だから声の調子もあまり良くない。 どちらにしても家では大きな声は出せなくて、 だからカラオケボックスでやってみようと思ってたんだけど なかなか気兼ねなく行ける状況にもならない。 練習するたびに改善点は見つかるし、 三弦だけ…

子供の主張

子供の喧嘩は大人が止められるよね。 大人の喧嘩は子供には止められないよ。

正義の審美眼

悪いことは悪い、と叱る。 だけど反省して謝ったら、それは許す。 そしてその後は味方だ。 悪いことをやらざるを得なかった理由があるなら、そこまで気がつくことのできる人でありたいと思う。 いつ立場が変わるとも限らない。 いつ自分が追い詰められるかも…

うんこ極まる遊び

下の子がニコニコしながら、 よーし今日はうんこ極まる遊びをするよ! と言った。 なんだかよく分からないけどこれは大変だ、 と思って聞き返したら、 う、ご、き、ま、わ、る、遊び! とガッツポーズ付きで返された。 うんこじゃなくてよかったけど、 どっ…

予言者たち

道に迷う男は、予言者に会いに行った。 必ず当たるというその予言者は言った、 あなたの人生はこれからきっと良くなるでしょう。 道に迷う男は、その言葉が信じられなかった。 だから別の予言者に会いに行った。 必ず当たるという別の予言者は言った、 あな…

連休の間にやること

ギター演奏を録画するアプリを入れたけど、スマホに向かって弾く気にどうしてもなれないまま数ヶ月が過ぎた。 アコギとカホンを合わせてみようと思ってる…ひとまずテストだけはしてみよう。 それから、読もうと思ってつまみ食いのまま放置されている本たちを…

ライブがいいな

どうせならマスクなんか無しで、 サシで笑いながらハイボールで乾杯して、 よしじゃあやってみっか、 とギターを手に取って、 声のデカさなんか関係なしに大声で歌って、 どーよ?やるだろ? とか言うのがよかったなあ

洗面所にて

パパさっき私のカップ落としたでしょう。 いや、落としてないよ。 でも、音したよ。 いや、落としてないよ。 でも、音したよ。 いや落としてないって。 落とした音がした。 落とした音した? 落とした音したんよ。

尊敬する人

そう思える人は自分の中では一人しかいなくて、それは誰かというと自分の会社の先代社長なのだけど、会社を去って数年が経つ今でも時々連絡を取り合っている。 自分より二回りも三回りも歳上の先代はメールの中で自分のことを「貴君」と呼んでくるのだけど、…

アフターフォロー

明らかに気が緩んでいるのを感じた。 だけどもはや教育期間は終わっていた。 今年の頭に、結果を求められる時期に入るよ、 ということは、本人にも伝えていた。 何かを変えるには行動を変えていくしかない、 ということ。 今はそれを噛み締めてほしい。 そう…

そんな季節

自転車で、満開桜の並木道に差し掛かる。 春だな。 何とも良い気持ちで木々の下をくぐり抜けた。 そして坂道を上がり狭い角を曲がると、 道路の真ん中で野良猫がセックスしていた。 春だな。 何ともバツの悪い気持ちで横を通り抜けた。