機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

imagine for 08.06

一分間ほど目を閉じて、想像する。

 

今この瞬間、もしも爆弾が落ちて、

強烈な熱線と閃光、爆風によって、

周りの人たちや大事な人たちが、

焼けたり潰れたり吹き飛んだりして、

死んでいく様を。

 

だけど、想像しようとしても追い付かない。

そんな凄惨な光景、自分では見たことがないから分からない。

子供の頃に見た裸足のゲンの映像が、

正直なところ精一杯なんだ。

 

だけど、もしも自分の大事な人が、

痛い、痛いと呻きながら、

水の一滴も飲まないで死んでいったとしたら。

助けて、と言いながら、なす術もなく

ゆっくりと焼かれていったとしたら。

 

想像しただけで悲しい。

泣きそうになる。

 

その感情を噛み締めよう。

そして目を開けたら、大事な人に優しくしよう。