そう思える人は自分の中では一人しかいなくて、それは誰かというと自分の会社の先代社長なのだけど、会社を去って数年が経つ今でも時々連絡を取り合っている。
自分より二回りも三回りも歳上の先代はメールの中で自分のことを「貴君」と呼んでくるのだけど、その意味が「対等な人間」を呼ぶときの呼び方だということを、最近になって知った。
貴君と飲める日を心待ちにしています。
メールの中の文章とはいえこんなかっこいい言い回し、なかなか言えるもんじゃない。
サシで飲める時が来たら、いや貴君なんて恐れ多いです、と直接言いたいけど、それに足してデヘヘ、と照れ笑いを見せたくもあるな。