機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

気が緩んでいた、としか言えない

家の前は狭い私道で、家に車を駐車するときは
数メートルほどその道路をバックして入れるのだけど、
外灯がないので夜はちょっと暗い。


一瞥して車が停まっていないように見えたので
いつものようにバックしていて、
自分の家の駐車スペースに入れようとハンドルを
切り返したとき、左から嫌な音が。


いつもは車がいないお隣さんの前のスペースに
その夜は車が停まっていて、案の定、
ドアを擦ってしまった。
完全に自分の不注意。


お隣さんの玄関の呼び鈴を鳴らすと、
夜の十時だというのにすぐに応じて出てくれた。
こちらは平謝り。
損傷程度を見ても、怒ることもなく、
穏やかに対応してくれて、こちらとしては頭が上がらなかった。
お隣さんの対応はほんとに真摯な対応だった。
同じことが自分の車に起こったとしたら、
同じような対応ができてたかどうか。


保険会社に連絡をして、修理の段取りを確認したのだけど。
車が、というよりも俺が凹んだ。


新しい場所に住み慣れてきて、気が緩んだ、としか言えない。
でもこれはきっと戒めなんだろう。
人の危害がなかったのが救いだ。
油断したら事故が起こるよ、という警告として受け止めて、
もっと大きな事故をしなかっただけよかった、
と思うしかない。


ひたすら反省…