整理上手な人というのは、例えば一年以上使用しなかったモノなどを思い切って捨てるらしい。
それによって身の回りに「必要なモノ」だけを配置して、
いつでも必要なモノを取り出す効率の良さと、
無駄のない広い空間を手に入れるのだそうだ。
俺は、どちらかというとモノを捨てるのは苦手な方だ。
一年以上使用しなくても愛着のあるモノはできるだけ置いておきたいと思う。
問題はその愛着あるモノが多いということだ。
バンドを組んでいた頃に使っていたギターやアンプやエフェクターたちは、「愛着あるけど場所も食ってる」モノの典型だ。
このところはギターを弾く時間自体が減っていて、
ましてやアンプに繋げて音を出すことなんてほとんど無い。
家の中は子育て仕様のレイアウトになってどんどん狭くなってきてるし、
思い切って手放そうかな、とは少し前から考えていた
(といっても全部のギターを手放すつもりはないんだけど)。
封印していたギターやらアンプやらを引っ張り出して、
ひとまず動作確認をすることにした。
ギターのジャックが曇っていて少しガリが出たけど、
接点強化オイルで拭くとすぐに直った。
ネックも音も問題なし。
いい感じだ。
それからボディを拭き、ケースを拭き、アンプを拭き、シールドを拭いているうちに、
「チキショーやっぱ俺コレ好きだな、手放したくないなあ」
と思ってしまう(笑)。
手をかけたモノほど愛着が沸くのは、
服でもアクセサリーでもオモチャでも楽器でも、みな一緒だ。
メンテナンスはモノの寿命を延ばすことが目的だけど、
そのモノへの愛着を育てる時間でもある。
特に自分が若かりし頃、それなりにがんばってお金を貯めて、
毎日のように握り締めていたモノならまた別格だ。
なんだけど。
かといって頻繁に使ってやることができるかというと、
たぶんそれは、できない。
服は着てナンボ、
オモチャは遊んでナンボ、
楽器は弾いてナンボだと思う。
もっとふさわしい場所があるような気もするのう。
うん。
やっぱ、手放すか…