機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

1年半ぶりの再会

友人に報告する。
みんなから祝福の言葉をいただく。
こんなに祝福されるなんて彼は幸せ者だ。
そして俺とカミさんも幸せ者だ。
ほんとにありがとう。
この祝福は忘れないようにしなくちゃいけない。
なんかあったとき思い出せるように。


今回の報告をきっかけに、1年半以上連絡を断っていたSと連絡をとった。
電話がかかってきて、「おめでとう、よかったのう」と言われた。
そして「おお、ありがとう」と答えた。
わだかまりは残ったままで、それが1本の電話でなくなるわけじゃなかった。
だからスッキリするためにとりあえず会って話してみるか、
ということになって、今日会って話した。


会って話すうちに、わだかまりは徐々に消えた。
まあ、いいか、と思えた。
心のどこかで曇っていた部分が晴れていく気がした。
だけどそういうのを差し引いた上で分かったことは、
やっぱ昔のように単純な友人関係じゃなくなっちまったなあ、ということだ。


この間も思ったことだけど、
結婚すると「自分の悩み」は「二人の悩み」に変わる。
子供が産まれると「三人の悩み」に変わる。
その過程の中で得るものもあれば、失うものもある。
三人で悩むから良い、っていうわけじゃない。
それは場合によっては友人関係にも影響を及ぼす。
それまで普通に言えたことが言いづらくなることもあるし、
今までは相談していたようなことが自分で消化できるようになることもあるし、
職業も変われば趣味も変われば価値観も変われば責任も変われば、
今まで繫がっていたものが変わることもあるんだろう。


単純な友人関係の方が楽なのは楽だけど、
それを言ったって仕方ねえか。
単純じゃないけど、それならなおさら大事にしないと、
縁もいつの間にか薄れて消えてしまう。


だから、やっぱ今ある縁を大事にしていこう、と思った。
あんまし友達多くないしなあ(笑)。
数少ない貴重な縁だ。