機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

あるロボットの証言

そもそもあの青いロボットがポケットから出していたのは全部ハードウェアだったわけですが、人間の五感が限定的な機能しか保有していない以上、身の回りに必要なハードの機能も人間のそれに合わせることになります。だからいくらハードの技術が向上しても一定レベル以上はニーズが無くなり、開発はある時点で打ち止めになりました。以降はひたすらソフト開発しかされなくなったんですよね。

 

今となってはインフラもハードウェアも同義になって、世の中の全てはソフトウェアのアップデートで賄われるようになりました。

その中でロボットはAIの発達と同時にヒューマノイドが主流となり、用途別に多数開発されるようになりました。結果的にそれは倫理的にも法的にも問題になり、表向きは規制せざるを得なかったわけですが、もはや闇市場では恐ろしいことになっています。

 

私ですか?

私はただ人の孤独感を紛らわすことを目的として作られたヒューマノイドです。

ミドルグレードなのでできることは限られていますけどね。

具体的に何ができるかご説明しましょうか?