機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

「寄ーしーて」「いーいーよ」

例えば小学生の頃、誰かが新しい遊びを始めて、
それが少しずつ大人数に広がっていくと、
一旦出来上がった輪の中に第三者が入ろうとするときに、
「寄ーしーてー」というリクエストと、
「いーいーよー」という承認が必要だった。


そういうとき、なぜか輪の中には
「初期メンバーほどエラくて、
その遊びを始めた創始者が特にエライ」
みたいな暗黙の了解ができあがっていて、
その創始者がリクエストに対して
「ちょっと人数多くなりすぎだし、これ以上増えてもなあー」
とゴネたりすると、リクエストした側は
「じゃあ寄してくれなくてもいいよーだ」
という風に反発して、対立派閥が生まれたりした。


でも、だいたい新しい遊びというのは少しするとみんな
だんだん飽きてきて、衰退期が訪れる。
それでも権力を失いたくない創始者
「新ルール」とか「権限譲渡」とかを駆使してなんとか
繋ぎとめようとするのだけど、
ほとんどの場合、一度衰退し始めたらそれはもう止められない。
下手すると対立派閥から思わぬ攻撃を受けることもあるので、
そうなったときの創始者はとても痛々しく見える。


なんだか今現在のネット上で、
似たようなことが起こってる気がするなあ。