機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

ため息の風

原発事故の責任を問う声も、
具体的な情報と危険度と対策も、
一致団結した政府の協力体制も、
メディアからは聞こえてこない。
責任逃れとも取れる、どこか論点を曖昧にした現状報告が続く。


被災された人も、そこに派遣された人も、
原発をなんとか押さえ込もうとする現場の人たちも、
文字通り命がけでそこに立っているはずだ。


それに対して現場から離れたところに立つ司令部(政府)の人たちからは、
本当に必死でできることをやろうとしている緊張感とか連帯感が伝わってこない。


CMから聞こえる「みんなでがんばろう」という言葉も大事だと思うけど、
もっと大事なのは具体的な情報だ。
それがあって初めて、みんなでがんばれるんじゃないか。
そしてそれは司令部が率先して提供するべきじゃないのか。
なんだか色んな思惑が邪魔をして、
それが情報を曖昧にしているような気がしてならない。


「いつもは内輪揉めばかりだったけど、
このときばかりは最高の連携を見せてくれた」


一度くらいそんな風に言ってみたい。


でもやっぱりため息で終わるのか?