機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

TPP、というやつ

参加しなきゃ貿易上で日本が遅れをとるだのなんだの言ってるけどよう、まず現状の問題点はなんなんだ。
問題があって、それを解決するのがTPPであるはずでしょ。
解決策であるはずのTPPっていうキーワードばかり先行して、
そもそもなぜそれが必要なのかが全然伝わらない。
アメリカが言ってるから長いモノには巻かれとけ、
みたいな感覚なんかなあ。


TPPに反対する動機は明確だ。
関税なくしたら、価格競争の前に国内の農業はダメージを受けるに決まってる。
うちの親父ががんばって作ってる米の値段なんて、
労働対価としてみたらただでさえバカみたいに安い。


農業の現状がそんなぎりぎりの状況の中で
なぜリスクを背負う必要があるのか、
わかりやすく説明することが必須だと思う
(農業はダメでも他の産業が潤う、的なことを
言う人がいるけど、本気で言ってるんだろうか…)。


その辺のところをうやむやにして、
「平成の開国」なんて歴史的な大儀のような言い方をして、
ごちゃごちゃと理屈を付け足して、
「何かが変わる」という期待感だけを植えつけて突き進みそうなのが気がかりだ。
郵政民営化のときもそうだったけど、
理屈っぽい動機にはロクなものがない。
動機は単純なほど良い。


国民に対して、もうちょっとマシなプレゼンができないものか。
なにかを提案するとき、どんな企業でもやってるぞ。

(03/03:グチになってたとこを修正)