機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

家に帰ってそれで

子供らが起きていたら、

窓のそばに連れて行ってカーテンを開けて、

耳を澄まして外の音を聞いて、と言おう。

シャンシャンシャン、という鈴の音が

聞こえるかもしれないよ。

もしそれが聞こえたら、

サンタさんはたぶんあの山の向こう辺りを

トナカイと飛んでるぞ!

目を凝らしてよく見るんだ!と言おう。

 

そんなことを考えながら帰ったんだけどなあ。

子供らはご馳走を食べてコタツで寝ていた。