機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

一歳への手紙

二十日で、君は一歳になった。
もう一歳か、と思うけれど、
振り返ればそれなりに色んなことがあったよな。
密度の濃い日々だったよ。


最近は、はい。という返事らしき言葉を言ってみたり、
お別れのときに手を振る真似をしてみたり、
これは食べたくないと顔をそむけたり、
お兄ちゃんにオモチャをとられてキーッとなったり。
少しずつ自己主張もするようになってきたね。


笑って泣いて、怒って泣いて。
毎日そんだけ感情の起伏があればそりゃくたびれるわな。
君も色々大変だ。


君にとって気に入らないことや悲しいことは、
残念ながら毎日起こる。
何もしなくても必ず起こるんだ。
それは仕方ないことだ。


でも楽しいことも起こるよ。
ただ悲しいことと違うのは、
楽しいことは何もしなかったら起こらないってことだ。
楽しいことに出会うには、自分から動かなくちゃいけないんだ。


まあ、まだ君にはわからないと思う。
わからない間は、俺とカミさんが
楽しいこととか嬉しいことを提供するよ。


悲しいことより楽しいことがたくさんあるように。
君にとって朝の目覚めが嬉しいものであるように。
がんばってみるわ。
だからまた笑ってね。