機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

交友関係が広がる…

ネットがここまで生活に浸透すると、
便利なものも当たり前になりすぎて普通に感じてしまう。
でも改めて考えると、今のネットでできることは
子供の頃に夢見た「テレビ電話」なんて完全に超越してるよな。


ソーシャルネットワーク上で交わされる「今何してる報告」も、
ものすごく当たり前になりすぎて、あんまり疑問に感じないくらいだ。


自分の交友関係の場合、
今までは「疎遠な関係」と「親密な関係」の二択しかなかったんだけど
(しかもものすごく狭かったんだけど)、
もうひとつ「気軽にコメントをやり取りする関係」というのが増えた。
それ自体は悪いことじゃないし
おーみんながんばってるなあ、俺もがんばろう」と思えるのは
むしろ良いことだ。


でもやっぱ違和感もある。
ソーシャルネットワークの恐いところは
なんだかコメントのやり取りだけで交流した気になるところ。
でコメントがつくのが嬉しいから気軽に書き込むのだけど、
テレビカメラの前に立つ人からはテレビの前の何十万という
視聴者が見えないのと同じように、
そのコメントが誰でも見れる状態に
なってるということを、いつの間にか忘れてたりする。


コメントだけじゃなく、
名前と勤務先はこうです、
趣味や嗜好はこうです、
今どこにいて、
家族の写真がこれで、
友達の写真がこれで、
今日はこれを食べました、
というような情報、
そういうのが記録(履歴)に残ってることって
けっこう恐くないかな。
その気になった第三者にとっては色々と利用できる気がするんだけど…
あんなこととかこんなこととか。


個人情報の開示にうるさくなった昨今なのに、
ソーシャルネットワーク上ではみんななぜかえらく無防備に
見えるのは気のせいか。
例えばほんの数年前まで、原発は絶対安心と信じていた人
ばかりだったよな。


ある日突然情報流出、なんて可能性はほんとにないの?
セキュリティはほんとに大丈夫なのか?
それとも、みんなで渡れば恐くないかな。
考えすぎかのう。