機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

別世界の住人

超大物芸能人の突然の引退。
その引退会見は、自己保身にまみれた言葉だらけで全然潔くはなかった。
その舞台裏はどうにも闇が濃そうだ。


一方ラクーンドッグシティでは、名ばかりの親分がついに引退。
我こそはと名乗りを挙げる後釜候補たちが票集めに奔走し始めた。
沈黙を守っていた影の親分の存在感がここにきて一気に上昇し、
本音と建前が入り乱れる駆け引きが繰り広げられてる。


皆が皆、文字通り浮き足立っているけれど、
仮にその浮いた足が地に着いたところで、
住む世界そのものが浮世離れしているのだからどうしようもない。


「説明責任を果たすべき」。
こっちの世界からそんな言葉を投げかけても虚しく通り過ぎていく。


言葉を投げてダメなら何を投げりゃいいんだ。
他になんか投げるもんねえかな?
アレなら正直石でも投げたい気分なんだけど。