機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

未来は

兄夫婦が使っていたベビーベッドを貰い受けるため、実家に帰る。
市内よりずいぶん寒い。
空気が研ぎ澄まされたような、冬特有のあの空気になりつつあった。


田舎に帰ると季節を実感する。
すき焼きがうまかった。


竜馬を散歩に連れて行く。

もうちょっと行ってもいいかね?
と何度も振り返る。


それからカミさんの実家に行く。
一週間ぶりに見るカミさんのお腹は、また少しだけ大きくなったような気がした。
そしてほんの少しふくらみが下がり始めたようにも見えた。


夕暮れのあぜ道を散歩しながら話をした。
これからの期待とか不安とか展望とか。
色々な思いも交錯する。
だけど、ごちゃごちゃ考えたって仕方のないこともある。
なるようにしかならないし、
なんとかしようとしてれば、
なんとかなる。


そんな中、一つ喜ばしい知らせが届いた。
正直安心したというか、ほっとした。
二人にはこれからがんばってほしいと思う。


未来は楽しいに決まってる。