機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

帰省。

先月の豪雨にも負けず、稲は元気だった。
来月は無事に収穫できそう。
ナスやら芋やら梨やらをもらった。


Wiiをみんなでやった。
普段まったくゲームをしない両親が
ハンドルを持ってレースする後姿に笑った。


朝は竜馬に起こされた。
たぶん日本語がしゃべれたら
「早く!起きて起きて!遊ぼう遊ぼう!」と言ってるだろう。
全身で喜ぶ姿がたまらんかった。


墓参りをした。あまり気にとめていなかった墓石の文字を読む。
はっきり読めなかったけど、
どのお墓がどこの誰でっていうのは知っておくべきだと思った。


お義父さんと将棋を指した。
一矢報いることすらできず、笑えないほどの惨敗。
攻め方と守り方をちゃんと考えないといけない。


お義母さんと子供の名前の話をした。
カミさんのお腹はみんなの注目の的だった。
この数日で少し大きくなったみたいだ。


飯がうまかったから、体重はきっと増えた。


田舎は、相変わらずの空気と、相変わらずの時間が流れていた。
田園風景を見ると心が落ち着くし、空もきれいだった。