機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

そして梯子に手をかける

見上げると天井に穴があって、
そこに梯子が立てかけられている。
穴の向こうから早く来ないともう場所は幾分も余っていないぞ、
という声が聞こえる。


足元の床にも穴があって、そこには梯子はない。
下のほうからおい、上げてくれ、という声が聞こえる。