機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

伝えるべきは…

娘に、あなたの分まで生きるよって言いました。
カメラに向かってそう言えるようになるには、
深く長い悲しみの時間を通る必要があったはずだ。
その時間の質は、第三者が想像してもとても及ばない。


奇跡が起こった、という話は耳障りがよい。
だから第三者はそれを求める。
それは記憶には残らず、消化されるだけだ。


伝えるべきは奇跡ではなく、悲劇。
三者が悲劇を想像してもきっと及ばない、
それはわかってるけど、それでも想像するしかない。


悲劇の伝承は決意に繋がる、と思いたい。