機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

彼は手を握る

二歳の長男は、時々は下の子にやきもちを妬くけど、
基本的には好きらしい。


今朝、隣で目を覚ました長男は寝ぼけたまま、
俺の体をほふく前進で乗り越えていって、
下の子の隣まで移動していった。
その場所で寝るとあまりの寝相の悪さで下の子にキックとか
頭突きをするといけないので少し離そうとしたら、
「いやいやいやい!」
と手を振りほどく。
じゃあ、と思って少し様子を見ていたんだけど、
そうすると長男は下の子の手を握って、
二コーと笑って、そしてまたスヤスヤと寝た。


ちきしょうなんて穏やかな朝だ。
それでも寝入った後は怪獣のように暴れるので、
結局目を離せなかったんだけど。