機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

革命家⇒英雄⇒独裁者⇒宿敵

かの国の独裁者は、群衆の憎悪によって殺された。
でも40年前にクーデターを起こした時点では、
たぶん彼も英雄だったんだろう。
はじめは理性で権力を制御しようとしていたんだと思う。
でも、権力によって増幅した欲望はじわじわと理性を侵食して、
最終的に人格を乗っ取ってしまったんだろう。


何十年もの時間をかけて築かれた現状を打破するには、
ときに巨大な暴力が必要。
中東で起こっている暴動の連鎖を見ていると、
そんな風にも思ってしまう。


一方、日本。
3.11の想像を超えるような大震災が起こってさえ、
日本の指導者たちは一致団結できなかった。
大事なことが決まらない、実行されない民主主義に対して、
国民はフラストレーションを抱えつつも押し黙っていた。
でもそれも、許容量の臨界に達しつつある気がする。


表舞台にあまり出てこない日本の官僚の皆さんも、
志を抱いていたのは今や遠い昔なんだろう。
この人たちの場合は権力を振りかざすというより、
権力の保持に躍起だという感じだけど。


暴力による改革の種は、すでにどこかで芽生えているかもしれない。
それが大きな幹に成長する前に、なんとか自浄してほしいと思う。
間に合わなかったら、臨界を越えたフラストレーションはどこかに
はけ口を探し始めるんじゃないかな…