機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

道端に座る男と道を歩く女

道端に座る男が、道を歩く女に尋ねた。
あんたも光に向かって歩いているのかい。


女は立ち止まって答えた、
光なんて見えません。


じゃあいったいどこにむかっているんだい。


後ろを振り返ると泣いてしまうから、
前を向いて歩くしかないんです。
そのうち、光が見えるといいなあって思います。


そう言うと、女はまた歩いていった。