機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

横浜を歩く

昨日の天気が嘘のような晴れ。


横浜中華街に行く。
赤とか黄色とか、原色で派手な神社のような建物が並び、
たくさんの人が行き交って、
「オニサン、ギョーザイカガデスカ」
という呼び込みも至るところから聞こえて、
なんだかお祭りのような賑わいだ。
屋台ではなくてちゃんと建物に店があるのが大きな違いだけど。


肉まんとかシュウマイとかお菓子を食べながら歩く。
歩きながらふと思い出した。
「そういやここって関帝廟(かんていびょう)なかったっけ…」
三国志の名将、かの関羽雲長が祭られているところだ。
で、歩いていたら、あった。

祭られているのは関羽だけではなくて、
ぜんぶ合わせると

交通安全
商売繁盛
入試合格
国泰平安
除災健康
縁談安産
財産安全

というこれ以上ない御利益を持った神様たちが祭られている。
マジでこれ以上ないと思う。


昔、三国志にはまった俺としては参らないわけにはいかない。
お線香を買って、参った。
さすが関羽
ひげも長いし顔も真っ赤だ。
ちなみに両脇にいるのは劉備でも張飛でもなく、関平周倉なんよ。
知っとった?
知らんかっただろう。
ていうか関平周倉を知らんかっただろう。
俺は知っていたよ。でも忘れていたよ。


ラーメンを食べた後、中華街を後にする。
中華街は、たぶん夜に来るとまた違った雰囲気があって
良いんだろうな、と思う。


そこから程近い場所(二駅)にある横浜美術館に行く。
騒がしい場所から一転、一気に静かな場所だ。
ここにはたしかダリの絵があったはずだ。


基本的に絵が主張する意味とか描画技法とかっていうところに
興味がないので、インスピレーションを頼りに館内を歩く。
そしたら、2m×3mくらいはありそうな大きな絵が三枚、
オラアーッと壁にかかっていた。
好きな絵は、見た瞬間にゾクッとくる。
「わあ…」
と見上げて、しばらく見入っていた。
やっぱりダリの絵はかっこいいね。


絵画だけではなくて、ブロンズや立体の造形なんかも
置いてあって、思いの他楽しめた。


それからここは、ミュージアムショップが面白い。
絵画を元にした立体オブジェ(リフティングイメージ、というらしい)があって、
これがかなりの完成度。
もちろんダリのモチーフもある。
そして俺はダリの足長象に心を撃ち抜かれてしまった。


午後4時前、帰路についた。