機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

転んだ勢いで起き上がれ

Kと飲みに行く。
駅で待ち合わせる。
しかし、いない。
おんなじ駅にいるはずなのになぜいない、と思ったら、
路線違いの同名駅だった。
そんなのあるのか。さすが都会。


駅近くの居酒屋はどこもにぎわっていた。
会社帰りらしき人たちが多い。
適当な店に入る。
店内は目の前でも声を張り上げないといけないくらいの
騒がしさだ(笑)。
およそ三時間半、飲んで食って話した。


Kはまだ二十代前半。
はっきり言って若い。
そして若いくせに落ち着いていて、自分の考えをしっかり持ってる。
俺がおんなじ歳の頃より全然しっかりしていやがる。


今、Kは色んな意味で人生の分岐点に立ってると思う。
選択肢がある分、迷いも生じるはずだけど、
隣の芝生は青く見えるもんだ。
周りは周り、自分は自分と割り切って、
自分のやりたいことをやるしかねえ。


足掻いてみるのも悪くない。
足掻いてるうちに転んでも、転んだ勢いでまた起き上がれる年齢だし。
それは少しうらやましくもある。