機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

スゴイ!と思ったこと

子供の頃。
物心がついて数年が経った頃、ファミコンが登場した。
テレビの中で繰り広げられる非現実的な世界に驚いた。
そしてスライムは花瓶だと思っていた。


ゲームボーイを見たときは、
「テレビがなくてもどこでもゲームができるの?スゴイ!」
と驚いた。


CDを見たときは、
「カセットテープは『トレーントレーン走ってゆーく』が
『とれええええんとれええええんはああし(略)』
みたいに伸びちゃったりしたけど、ずっときれいな音なの?スゴイ!」
と驚いた。


インターネットを見たときは
「世界中の人と会話できたり家で買い物できたりするの?スゴイ!」
と驚いた。


携帯電話を見たときは
「いつでもどこでも電話できるの?スゴイ!」
と驚いた。


デジカメをみたときは
「現像しなくても写真が見れるの?スゴイ!」
と驚いた。


テレビ電話を見たときは
「遠くの人の顔を見ながら話せるの?スゴイ!」
と驚いた。


全自動洗濯機を見たときは
「洗濯槽から脱水槽に入れ替えなくていいの?スゴイ!」
と驚いた。


カーナビを見たときは
「日本中どこでも道案内してくれるの?スゴイ!」
と驚いた。


薄型テレビを見たときは
「壁に掛けられるの?スゴイ!」
と驚いた。


ipodを見たときは
「どこでも映画とかライブ映像が観れるの?スゴイ!」
と驚いた。


半ズボンを履いてた頃と比べたら、
あらゆる物がずいぶん変わった。


今の子たちは、これから何に驚くだろう。
とか思いながら、彼の顔を想像する。