機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

モスキート・イン・ザ・ナイト

ひー・・・ん・・・
耳元で聞こえる羽音。
あいつだ
あいつが来た。


とりあえず聞こえた側の耳をばしっとたたく。
この方法で仕留めたのは生涯で2回くらいしかない。
仕留める確立は限りなくゼロに近い。


もちろん手の平に奴の姿は無い。
かといって、電気をつけて探すには体が重すぎる。


とりあえず、毛布から出ていた手足をひっこめて
亀のようになる。
もうくんなよ!と願いながら寝る。


で、朝。
右手首がかゆい。
やられた。くそ。