朝の通勤。
自転車で土手を走る。
近くの工場内から、アナウンスが聞こえる。
「黙祷-」
広島の街中に響くサイレンの音。
自転車を停めて、その場で1分間の黙祷をする。
そこは川のすぐ横。
川の中は、水を求める人、力尽きて流される人で埋め尽くされたらしい。
自分には想像することしかできないし、
それでも想像は追いつかないほどの
(それこそ正気を保つことさえ難しいような)
惨状だっただろうと思うし、
想像するだけでも悲しくなるし、凹む。
それでもたまには考えなくちゃいけない。
「戦争が悲しいもの」だということをみんなが考えていればいいけど、それをみんなが忘れていったらと思うと怖くなる。
数年前、泣きながら実体験を話してくれたおばあさんを
思い出す。