夕方には諸用が終わり、
薄暗くなり始めた時刻にホテルにチェックインした。
荷物を部屋に置いてすぐ、ホテルの周りを歩きながら晩飯の居所を探った。
「静岡おでん」の赤提灯をぶら下げた居酒屋の軒先で、半熟卵や厚揚げやウインナーや大根やスジ肉をテイクアウトで注文し、ビニールパックに詰めてもらう。
ホテルへの戻りがけにコンビニでビールとレモン酎ハイと肉野菜炒め弁当と、翌朝のパンとコーヒーを買い込んだ。
ビジネスホテルの味気ない部屋で、
ニュースを見ながらビールを飲んでおでんや弁当をかき込む。
お腹が満たされてすぐにシャワーを浴びてベッドに横になった。
時刻はまだ8時過ぎ。
こんな時間に寝る準備が整うなんて普段ならあり得ない。