機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

いつの間にやら

自分は四十を過ぎて四十一になり、

子供らは二人とも小学生になった。

 

予定の埋まった毎日のミッションを

ひたすらクリアーしていくような日々。

 

いつの間にやら仕事絡みの人脈だけは

増えてきていて、反対に古い友人たちとの

接点は減りつつある気がする。

 

両親も若くはなくなって、

昔よりも弱音を聞くことが増えた。

 

そういう自分も仕事帰りの洗面所で

鏡を見れば、随分と老け込んだ顔に向き合う。

 

誰かに必要とされている実感はあって、

同時に誰かから疎まれていると思うことも

間々ある。

 

大事なものは受け止めて、

そうでないものは否しつつ、

よいしょ、とか言いながら行く。