機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

防御線

アーティストはファンとの間に一線を引いてる。
当たり前だ。
売るのは「作品」なのであって、「個人」なわけないからだ。


でもファンは、「作品」も「個人」も好きになったりする。


アーティストである以上は、売るための戦略として
ある程度「個人」を出さないといけないから、
そんなファンが出てくるのも当たり前。


アーティストだってそれをわかってる。
でも、「作品」や「個人」の切り分けが無くなったファンは怖い。
私はこんなにあなたのことが好きなのよ、
という無意味で強烈なメッセージを一方的に送ったりする。


そういうとき、アーティストは身を守るために防御線を張る。
一つの線は二つにも三つにもなる。


あんまり露骨にやりすぎると売るための「個人」が
見えづらくなるから、その辺りは駆け引きだ。


別にテレビに出てるような有名人でなくても、
こういう駆け引きってあると思う。
ひとつのスキルだよな、と思う。