機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

ホールデンの心

ライ麦畑でつかまえて」が半世紀以上も愛されるのは、
主人公ホールデンへのリアルな共感なんだろな。
どっかの爽やかな歌手が歌う爽やかな青春への
共感ではなく、
フラストレーションとかセックスとか反抗心とか、
十代が抱くそういう鬱積した思いに対する共感。


サリンジャーは映像化や続編の制作を断固として
認めなかったらしいけど、
それはすごく正しかったと思う、
映像化されたホールデンも続編も、
確実にクソだったはずだから。
それは小説を読んだ人が心の中に思い描く映像で十分だ。