2013-03-01 ホールデンの心 「ライ麦畑でつかまえて」が半世紀以上も愛されるのは、 主人公ホールデンへのリアルな共感なんだろな。 どっかの爽やかな歌手が歌う爽やかな青春への 共感ではなく、 フラストレーションとかセックスとか反抗心とか、 十代が抱くそういう鬱積した思いに対する共感。 サリンジャーは映像化や続編の制作を断固として 認めなかったらしいけど、 それはすごく正しかったと思う、 映像化されたホールデンも続編も、 確実にクソだったはずだから。 それは小説を読んだ人が心の中に思い描く映像で十分だ。