機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

船旅の途中


天気がよかったので海まで行った。
変わった形のマンションかと見違えるほどの
大きなクルージング客船が、ふ頭に停泊していた。


「オー、キューティボーイ。ハウオールドアーユー?」
階段に座っていた彼を見て、
乗客らしき女性がにこやかに挨拶をしていった。


「テイクアトレイン?ワンデイパス?」
市電の一日乗車券をあげると話しかけてくる男性もいた。


乗客の人たちは皆、ゆったりとした雰囲気を醸し出してた。


カジノやスポーツジムやプールなどの設備を有する船で、
三ヶ月かけて世界を一周する旅路の途中らしい。


なんだか別世界の一端を垣間見た気がしたなあ。