機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

道端に座る男と盲目の男

道端に座っている男が、道を歩く盲目の男に尋ねた。
あんたはどこに向かっているんだい。


盲目の男は立ち止まって答えた、
光のあるところまで。


道端に座る男は言った、
目が見えないなら、光も闇も一緒だろう。


盲目の男は答えた、
光っていうのは、見えるもんだとは限らない、
聞こえることもあるんだ。


そう言うと、男はまた歩いていった。