人から人に伝言を伝えるとき、
大枠は伝わっても細部は伝わらなかったりする。
それは普通のことなんだけど、
ときとしてその細部のズレが誤解を招く。
そもそも誰も悪意なんて持っていなかったのに、
あるタイミングで悪意のある形に湾曲されて伝わってしまうことがある。
事実は事実として、意見は意見として、謝罪は謝罪として。
会社の報告書のように理路整然とまとめられればいいのだろうけど、
家族間や親族間でのやり取りがそんな風にできるはずもなく。
ほんとに伝えたいことより先に感情の波が押し寄せて、
言おうとした言葉を飲み込んでしまったりするからやっかいだ。
それでも向き合わなくちゃいけない。
言葉を伝えなくちゃいけない。
正直メンドクセエーと思うことであっても、
湾曲した形を放置しておくとそれは硬くなってしまう。
