機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

いっそのこと

本にこんなことが書いてあった。

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女性が母親になるとき、長く苦しい妊婦期間が
母親になるためのかなりの覚悟を生じさせる。
一方父親は、なんとなくいつの間にか父親になってしまうところがある。
生理的な変化も、生活サイクルの変化も少ない分、子育てに対して無頓着になりがちだ。

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最近、カミさんのお腹を触るとよく動いてる。
その動き方が以前よりも激しくなっているので
「大きくなってるんだな」と感じる。
カミさんは「自分のお腹の中で動いてるのは変な感じ」と言うし「大きくなるのは嬉しいけど産むのは少し怖い」と言う。
大きくなっているのを手の平で感じるのと、
自分のお腹で感じるのとでは、やっぱ実感として差があるだろうと思う。


父親は自分のお腹の中で子供が育つのを実感として感じられないし、苦しい思いをして子供を産むこともないから、
そういう意味で父親が実際にサポートできる範囲というのは限られているかもしれない。
だから「大丈夫だ」という言葉にも説得力が足りないときもある。


無理な願いだけど、
いっそのこと母親の痛みとか不安とかいうものを二等分にして父親にも均等に分けてくれたらいいのに、と思う。