ある子供の親は、「協調性や人との付き合い方を学ばせるため、できるだけ子供の喧嘩には口を出さない」と決めていた。
そして方針に従って、子供同士が喧嘩をしてもあまり口を出さずにいた。
その子供は、ちょっと喧嘩が強かった。
だからほとんどの場合、喧嘩には勝っていた。
そのうちに噂がたった。
「あそこの親は、自分の子が他の子に乱暴しても注意しない」
それを聞いてしまった以上、方針を変えざるを得なくなり、
「喧嘩をしてはダメだよ」
ということを注意するようになった…
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難しいなあ。
喧嘩に負けた子の親はそりゃ面白くないし、
かといって子供同士で喧嘩して仲直りすることで協調性や付き合い方を学ぶ一面もあるだろうし。
子供に協調性を教えるとき、見落としがちなのは親同士の協調性なのかもしれんのう。