機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

農夫の日。


実家に帰った。


オラアー!やるど!
と気合を入れて、いざ、刈る。

今日の昼間の日照は、それでもまだマシな方だった。
(この間太陽にお願いしたのをちゃんと聞いてくれたのか?)


それでも暑いのは暑いし、
米袋は重いし、
腰は痛いし、
ひざは痛いし、
腕はあがらないほど痛いし、
稲穂でかぶれるし、
ノドは渇くし、
がぶ飲みもするし(そして腹は痛くなるし)、
カマキリ捕まえるしバッタ捕まえるしカエル飛び跳ねるし、
長グツ脱げるし
泥だらけだし
鼻をかむと真っ黒いし、
頭も首も背中も手も足もパンツの中まで汗だくだし、
もうクタクタになるんよ。


でもね。


クタクタになって、
暗くなって家に入って、
風呂に入って、
みんなでうまいうまいとビールを飲んで、
カミさんが作ってくれたゴハンをうまいうまいと食べて、
お休みと言ってばたーっと眠る。


家族で働くというのも、それはそれで悪くない。