機械仕掛けの豚

クソみたいな世の中だと憂う前に、目の前のものを愛そう。

視線の先

昔は、遠くばかりを見ていた。
視線の先は蜃気楼のようにぼんやりとしていた。
そこにはなにか素晴らしいものがあると思っていた。


今も遠くはぼんやりとしたままだ。
けどそこばかりを見るのはやめた。
そこに素晴らしいものがあるかどうかはわからない。


足元を見よう。
もしも段差があったら「気をつけて」と言えるようになろう。