会いたいなと思う人は増える。
実際に会う人は減る。
腹を抱えて笑うことは減る。
頭を抱えることは増える。
足元を見ることは増える。
空を見上げることは減る。
会いたいなと思う人は増える。
実際に会う人は減る。
腹を抱えて笑うことは減る。
頭を抱えることは増える。
足元を見ることは増える。
空を見上げることは減る。
東京の街の上を飛行機が飛んでく。
窓枠の中を左から右に高層ビル群がぶっ飛んでく。
夕闇の向こうに富士山のシルエットが見える。
得意先を回る三日間の営業訪問ツアーが終わって、東京を後にする。
東京はなんだか時間の流れが早いなと思う。
あちこち移動してたくさんの人に会うからそう思うのか、
道を歩く人がとにかくせかせかと歩くせいか、
アポ取りした時間と移動手段と昼飯をどこで食うかを目まぐるしく考えてしまうせいか。
今回は高校の時の後輩が経営するバーに足を運んで、20年ぶりに呑めたのがよかった。
あっという間に終電間際の時間になっていて、
ホテルに着いたら一時をまわってたのでさすがに次の日はちょっと寝不足だったけど。
頑張ってる人の話を聞くと力をもらえるな。
稲を刈った後、種籾は乾燥機にかける。
乾燥した後は籾摺り機にかけて、
そこでようやく玄米が出来上がる。
軽トラの上にたくさんの米袋を積み上げて、
汗だくになって腕が上がらなくなって、
腰が痛くて、米袋の上に寝転がった。
そしたら空が綺麗だった。
ああ雲がレイヤーになって動いてるなあ。
自転車で走る。
風の質が少し変わったな、と思ったら、
川べりから聞こえてくる虫の声も
変わったことに気づく。
色々とある。
それを言うためには自信が必要で、
なんとか自信をつけようとするのだけど、
そうしているうちに時間は過ぎていく。
どこまで自信をつけたらいいのか
わからなくなって、いつの間にか
そのことを何も言わない理由にしているんだ。
臆病なだけだろ。
傷はなかなか治らない。
この時期のガーゼやパッドは痒くて不快だ。
だけどこのくらいの傷で済んだからよかった、
と思わないといけないよなあ。